インドネシアのアーユルヴェーダといわれるインドネシアで独自の発展を遂げてきた植物療法ジャムゥ。ハーブやスパイス、薬草をその症状によって調合してすり潰し、煎じたものをドリンクにしたり湿布にした、植物のくすり、伝統療法である。
インドのアーユルヴェーダが医師の監修の元行われるのに対してインドネシアが独自に発展してきたカタチは
す医師抜きの家族療法であり、祈りと共に今まで伝わってきた民間療法であることが大きな違いといえる。
そしてそれはまずは王族の妃や女官たちの美を守るために、そこから庶民に広がり、女性の口伝承で伝わって
今現在でもインドネシアの人々に深く浸透していて各家庭にレシピが存在する、という特徴がある。
バリニーズセラピストがジャムゥと出会うことによって
バリニーズセラピストとしてサロンでのオイルトリートメントをはじめて数年が過ぎた頃、
サロンに来てくださるお客様をケアしていくうちに確かにオイルマッサージでは凝りをほぐしたり血流を良くする癒しは感じていただけるものの、日本人の気質や性質、風土からくる不調を改善するのには伝統的なバリニーズだけでは至らないのではないか、という気持ちが芽生えてきた。リゾート地でうける癒しのバリニーズを日本人の複雑な身体をケアするメンテナンスができるバリニーズにアップデートする必要がある。 セラピストになって10年目、日本人に特化した改善という分野を学びたいと思い、ジャパニーズオイルセラピーAtsuを習得することになった。
これをベースにこれまでのトラディショナルバリニーズをアレンジすることができ、日本人のためのメンテナンスができるバリニーズというものが完成した。
より日本人に心地よい指圧や生活に溶け込んでいる禅や、瞑想のようなゆったりしたトリートメント。日本人のおもてなしの精神をトリートメントの所作にいれ、
ストレスから解放されていきながらメンタルボディケア、メンテナンスをしていく
日本人のためのバリニーズトリートメントである。
それと同時に
以前よりバリ島を訪れるたびに惹かれていたジャムゥをバリニーズのオイルトリートメントに加えることが出来れば本当の意味でのバリニーズが完成するのではないか、と考えた。
バリ島にいくたびにジャムゥのレッスンに通い、インドネシアの友人たちから情報を集めて、自分なりに材料を買い、試行錯誤していた。ただそれを進めていく時にまたバリニーズの時とおんなじところで疑問が湧く。
環境も食事も考え方も生活習慣もまったく違うインドネシア人を健康にしてきたジャムゥがそのまま日本人にあうのだろうか?ジャムゥの哲学(相手のことを祈ってその人に必要な植物を使い、健康にしていく)はそのままに日本人のためのものに工夫できないだろうか。
そんなとき、薬草辞典の著者であり、特に日本の薬草に詳しい先生にであった。
夢中になってレッスンに通い、本来のジャムゥを日本人に昔から慣れ親しんだ薬草やハーブを加える、ということに至った。
そこから、ジャムゥに使う植物はインドネシアでジャムゥに使われているスパイス、ハーブに加えて日本の薬草、また日本人が慣れ親しんでいるハーブを丁寧に選定する作業を行った。
和の薬草の先生や、インドネシアの有識者の助言もいただきながら独自のジャムゥレシピを作り上げた。
それをbalilabオリジナルメゾット、
オリエンタルジャムゥセラピー®︎と名付け
商標登録をしました。
厳選された60種のハーブ、スパイス、和の薬草を顧客様のその日の状況をカウンセリングして選んでゆく。
決まった組み合わせだけではなくその時のその人だけのミックスを知識と経験とクライアントさまの話をしっかりカウンセリングしながら選ぶというのが特徴である。
日本のジャムゥゲンドンになりたい!
お客様にとって 日本のジャムゥゲンドンのようなセラピストになることを目指していく。
インドネシアのジャムゥゲンドンはいわゆるジャムゥ売りの行商人だ。またいわば漢方医のようなものだ。
ゲンドンはほぼ決まった顧客の話を聴きその人の今日のためのジャムゥを調合し、その人のジャムゥを作る。信頼関係をしっかり育んで。
同じように
オリエンタルジャムゥのゲンドンセラピストは
自分の目の前の顧客様のジャムゥを丁寧なカウンセリングを元にハーブを選び、あわせ作るのだ。
それは紙を使って質問をしていく、というかたちのカウンセリングとはすこし違い、クライアントが自分に向き合っていくのをジャムゥを選びながら会話しながら行うのだ。
人は自分の不調があるところまでくるまで気付かない。またはすぐには言語化できない。
ジャムゥセラピストはハーブを選びながらお客様の話を聴く。ハーブを選びながら話していくうちにお客様の本音だったりいろんな不調がみえたりする。
ジャムゥのハーブ選びはそんなコミュニケーションツールになる。
祈りとマッサージとジャムゥがあれば人は健康になる。
オリエンタルジャムゥ®︎サロンではまずカウンセリングから必要なトリートメントを提案する。
ジャムゥを使ってのハーブテント(ハーブ蒸し)
ジャムゥハーブボール、石臼で挽いて作るジャムゥハーブ湿布、
クライアントの健康への祈りと共に行うオイルトリートメントマッサージ。そしてホームケアとしてのジャムゥバスソルトやジャムゥドリンクの販促となる。
balilabでは皆様にジャムゥ®︎セラピーをうけていただいているがオープン当時からこられている方は長い方で15年、12年と毎月通ってくださってる方がほとんどである。
お客様との信頼関係がしっかり結ばれていくのもこのジャムゥセラピーの特徴になっている。
日本にジャムゥを広げる。ジャムゥゲンドンのようなセラピストを育てる。balilabスクールのパーソナルセラピスト育成のこだわり
まだまだ認知度の低い ジャムゥセラピー。バリニーズをサロンに取り入れているお店は増えてきたがジャムゥそのものを知らない バリニーズサロンもまだまだ多いのが現状です。
近年 ますます自然療法や昔から伝わる伝統療法、植物療法が見直されています。
また、同じ手技でトリートメントをして数をこなす、とにかく揉む、というトリートメントよりじっくり話を聴いて、パーソナルに必要な手技を組み立てていくカウンセリング重視のトリートメントを求めるお客様が増えています。
また人は大切にされ、もてなされ、自分だけのためにその場で自然のものを使ってオーダーメイドのトリートメントをされることが求められている時代だとおもいます。
balilabではカウンセリング技術、ハーブの知識、選定の知識、パーソナルにその人を見る力を養います。
例えば普段の生活習慣や筋肉、東洋医学からみるその人の今の状態から読み解く力です。
さらにはおもてなしの心、丁寧な所作、
メンテナンスができるトリートメント技術を大事にしています。
そして卒業後にはオリエンタルジャムゥを日本に広める仲間づくり、卒業生のフォローアップや定期的なブラッシュアップにも力をいれています。
技術、座学だけではなくサロンをオープンさせ持続させてそれぞれが成功していくことが大事なので特にその方面で卒業後もフォロースクールというものをオンラインでしています。
卒業後もフォロー体制を作ることによって
技術のアップデート、情報の共有だけではなく、受講生様同士の情報交換や個々のモチベーションの維持、個人事業主の孤立を避けて欲しいと考えています。
ジャムゥが1000年以上前からの女性の口伝承で伝わってきたように、いまbalilabからオリエンタルジャムゥがサロンからサロンに伝わっていきそれを大事にしていきながら周りの人々の健康を守っていくという流れができていることを不思議に幸せな気持ちでみております。